
ストレスとは
ストレスとうまく付き合っていくことがストレスマネジメントです。ストレスというとネガティブな感情を抱いた時に出るものと捉えられることが多いですが、喜んだり楽しんだりする時にもストレスは発生します。身体の動きや感情が発生する限り、大なり小なりストレスなのです。このことを考えると、私たちは日常生活でもビジネスシーンでも常にストレスにさらされているということになります。
ストレスのない時というのは、心身共に至極フラットな状態のことを言うのです。このフラットさを保てる時間は現代社会では、とても短くなっています。
良いストレス悪いストレス
良いストレスと好ましくないストレスの存在を知りましょう。良いストレスは、自分を成長させたり、能力を向上させていくために必要なものです。例えば、筋力を付けるために筋肉に負荷をかけていくことは身体的なストレスです。今までできなかったことに挑戦する時にも、緊張や不安が伴うのでストレスが掛かりやすいです。
好ましくないストレスとはどのようなものかというと、人とのコミュニケーションの中で怒りや不満が発生することを始めに思い浮かべる人は多いでしょう。または、やるべきことがたくさんあり過ぎて混乱状態にあることもストレスになります。イライラしたり葛藤が湧いたりすることもストレスのひとつです。
過剰ストレスで起こる症状
良いストレスでも悪いストレスでも過剰に抱えると、様々な支障や症状が起きてきます。集中力や注意力が保てなくなったり、過食や拒食などの症状が出ることもあります。自律神経やホルモンバランスが崩れてしまい、不眠の症状が出たり、体調不良になってしまうこともあります。
ストレスが溜まっている状態では、周りとのコミュニケーションも円滑に進めることができません。理性での対処するパワーが落ちるので感情で反応してしまいやすくなるのです。
これらの症状からの悪影響がさらにストレスを増大させるという悪循環に陥ってしまうのです。だからこそストレスとうまく付き合うための自己マネジメントが重要視されているのです。
ストレス緩和の対策
ストレスマネジメントの最初のステップとして、自分がストレスのない状態にある時がどんなものかを知っておく必要があります。ストレス対策として、様々な方法が紹介されていますがどんなことをしても、ストレスを解消した時の状態を認識していないと効果が薄れてしまうのです。現代社会に生きる私たちは、常にストレスにさらされているので自分の心地よい心身の状態を忘れている、もしくは知らない人がとても多いと言われています。
リラックス状態を認知する
自分の心と体をリラックスした状態にできるのは、人によって方法が異なることが分かっています。ある人は、読書に没頭して頭を使うことで心身の個々と良い状態を経験します。身体を思い切り動かすことで得る解放感でリラックス感を得ていく人もいます。
ぜひ試してほしい方法があります。自分の中に心地よい状態を探すための手法です。
床やベッドに座り、背筋を伸ばします。座骨の場所を確認して、座骨から頭のてっぺんまでをまっすぐにします。そして優しく目を閉じます。その状態で一番呼吸のしやすい姿勢を微調整によって探しましょう。ほんの1ミリ前後左右、一カ所だけ意識して動かすだけでも呼吸や感覚が違ってくることに敏感になりましょう。すぐに見つけ出すことは難しいかもしれませんが、心地よさを感じられたら、それがあなたのリラックス状態の目安になるのです。