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ホフステードモデルとは

ホフステードモデルは、オランダの比較文化学者であるヘールト・ホフステード博士によって提唱された、国の文化の違いがもたらす国民の価値観の違いは、6つの次元に分けて分析するためのツールです。開発の当初は、4つの次元で広がっていたようですが、その後も調査や研究が進められ、長期的思考と短期的思考、人生の楽しみ方についての違いも指標として加えられています。6次元の要素を見ていきましょう。

6次元の要素

権威主義の程度差
国や組織を形成している要素に権力の格差が存在するかしないか、または、格差の影響力の差が、国民の特徴に現れるというものです。日本は士農工商など格差が昔から存在していた国です。格差の大きい社会では、権力が上の者が、下のものが指示通りに動くことを期待する傾向があります。その影響を受け、指示待ちの人が多い傾向にあるといいます。
逆に格差の少ない社会では、上の者は、下の者が主体性を持って動く、働くことを期待するといいます。

個人主義/集団主義の程度差
個人主義は、自分や家族など近しい人たちの利益を重視する傾向があります。一方で集団主義の場合、親族、コミュニティー、会社組織など団体を優先する傾向にあると言われます。

男性性/女性性の程度差
男らしさの強い社会は、自己主張が強く、成功や賞賛への目標意識が強い傾向にあります。女らしさが強い社会では、男女の役割が重なり合う点も特徴です。謙虚さが見られ、自分の成功よりも周りを助けることに価値を見出す傾向にあると言われます。

不確実性回避の程度差
見通すことのできない未来を脅威と感じる程度の差のことです。不確実性回避の強い社会では、不確実さを避けるための制度や手法の確立が顕著な傾向にあるようです。

実用主義の程度差
実用主義の差とは、長期的な視点を持ち、将来を見据えてものごとを決定し取り組むか、短期的な視点で、今という時間を大切にするかのことを言います。

人生の楽しみ方の程度差
人生の楽しみ方に関しては、ものごとの捉え方に着目されています。ものごとを悲観的に見る傾向があるのが抑圧的、楽観的に見る傾向を享楽的とされ、それぞれの文化によって異なるとされています。

日本社会の傾向

日本は、6次元の中でも、特に「不確実性回避」「男性性が強い」「長期的な志向を持つ」ことが特徴と言われています。これらの特徴は、日本の強みでもあり弱みでもあることを認識しておく必要があるでしょう。

異文化を理解するヒント

企業が海外取引や海外展開を視野にいれるときは、この6次元モデルの指標を参考にして該当国を分析しておくことはとても役に立つでしょう。どんなリスクがあるのが、どんな問題が起こり得るのか、どんなことに気を付けるべきかという点が見えてきやすくなります。また、外的な事業戦略だけでなく、組織を形成するメンバーのひとりひとりの特徴を捉えることにも、このモデル理論を当てはめることが有効です。相手の文化を尊重しながら、お互いの価値観を知り合えるようなコミュニケーションを取ることは相互理解の礎になるでしょう。組織マネジメントには欠かせない視点であることは間違いないと言えるでしょう。

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