受ける側も気を付けたい過度な接待

目次

接待を受ける側の基本

接待は企業と企業の付き合いの一環であることを常に認識しておく必要があります。個人単位で接待を横行させてしまうと、場合によっては気付かぬうちに汚職の範疇に足を踏み入れてしまうことがあります。また社内のルールをよく踏まえて、接待に招待された時にも的確な応答が必要です。判断を社会の常識で片づけることなく、自社の立場やルールをしっかりと認識し、徹底して順守する必要があります。

接待に招待された時の基本フロー

接待に招待される側は、接待する側に比べると気を使うことも少ないかもしれません。楽しそうな段取りが組まれているものなので、飛びつきたい気持ちも湧くかもしれません。馴染みのある取引先の相手からの誘いには個人的にでも乗りたい気持ちになるでしょう。しかし、始めにその接待を受けるか、断るかを組織レベルで判断しなければなりません。

・上司に報告する
特に営業や調達に関わる職種に就いていると、取引先からの招待を受けることが多くなります。会話の中で接待の話を受けても、即時に返答することは避け、上司に相談するのが賢明です。上層部でその取引先との関連性に動きがあることもあり、社員レベルで判断することが支障になることがあります。

・出欠の返事は早めに
上司の判断を仰いだ上で返答しますが、その出欠についてはできるだけ早く先方に伝えるようにします。ビジネスの場ですから、相手にもスケジュールがあることに最大限配慮します。

接待を受ける際のマナー

・身だしなみは十分に
ビジネスを離れた時間になりますが、その場に適した服装を心掛けます。これもビジネスマナーになります。ゴルフなどでは、襟なしがダメだったり、短パンの場合は長い靴下を履く、専用のシューズでプレイするなど細かなルールがあります。ドレスコードが厳しいので気を付けます。接待してくれる相手に対しても礼儀となります。

・時間への配慮を
指定された時間に遅れないことも大切ですが、もてなす側の心理的負担を考えて、あまり早く到着したりすることのないように気を付けます。

・調子に乗らない
接待を受ける側になると、気分が良くなり、調子に乗ってしまうことがよくあります。横柄にならない、お酒などを飲み過ぎないことも心がける必要があります。ビジネスパーソンとしての品位を保って接待を受けることが大切です。話の内容には最大限の注意を払って、お互いが気持ちよく過ごすことを心掛けましょう。

・適当な時間に切り上げる
どんなに楽しい時間であっても、話が盛り上がって気持ち良くなっていても、適度な時間で切り上げる提案をこちらから持ち掛けるのが賢明です。その後の予定が知らされていなくて、セッティングを提案されるような場合は、自己判断で断ってもいいでしょう。

・接待のタブーは厳禁
わいろや弱みを握られるような行為や言動、仕事上の取引の確約などは一切しないようにします。これは断固として断ったとしても決してマイナスになることはないと心得ておきましょう。

接待を受けた後の基本フロー

・お礼の電話を入れる
接待を受けたら翌日、翌営業日に、接待してくれた方へのお礼の電話を入れます。

・上司への報告
接待を受けたことを上司に報告しておきます。

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