お茶出しの順番を覚えよう

目次

お茶出しの3つの順番

お茶を出すときのマナーとして、3つの順番を覚えましょう。どうやってお茶を持っていき、お客様へ出すのかという「手順」と、誰に最初に出すのかという「人」の順番と、お茶菓子などお茶以外のものを出す時にどれから出すかという「物」の順番です。それぞれ解説しますので、しっかり覚えましょう。
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お茶出しの手順

まず給湯室などでお茶を用意したら、お盆にのせましょう。お盆にのせるときは、お茶の入った湯呑み茶碗と茶托は別々にのせます。茶托は重ねてください。ノックと挨拶をして応接室に入ったら、お盆をサイドテーブルに置き、湯呑み茶碗と茶托をセットします。茶托を両手で持って1つずつ運びましょう。

誰から出すか人の順番

お茶は一番上座から出していきます。お客様の右側から出し、右側に置くのが基本ですが、壁があったり、書類があったりして置きにくいときには、その時の状況に合わせて左側から出して右に置くなど対応しましょう。「前から失礼します」と声をかけると丁寧です。

仮に、上座にいる人よりも目上の方が下座に座っていたとしても、上座から出すのが基本です。そのためには応接室の上座の位置を知っておかなければなりません。応接室の椅子の数によって異なりますので気をつけましょう。
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座席数が4人以下の上座の位置

長いテーブルの周りに2人がけのソファーがあったり、1人がけのソファーが2つおいてあるなど、4人でお話するように作られている応接室の場合は、一番入り口から遠い席が上座です。その隣が2番目の上座になります。一番の上座からテーブルをはさんで向かい側が3番目、一番入り口から近いのが4番目になります。

座席数が6人以上の上座の位置

長いテーブルの片側に3人がけのソファーや3人以上の席がある場合の上座は、4人のときと異なります。入り口からみてテーブルより奥側の席の真ん中が一番の上座になります。その方の隣で入り口から遠い側が2番目、入り口側が3番目になります。テーブルを挟んで向かい側も同じく真ん中、奥、手前の順になりますので、真ん中が4番目、奥が5番目、手前の一番入り口から近い席が6番目になります。このように、上座から順番にお茶を出していきます。

何から出すか物の順番

お茶以外にもお茶菓子やおしぼりを一緒に出すこともあります。その場合にも、上座からだしていきましょう。テーブルの上に置く順番としては、左側からお茶菓子、お茶、おしぼりになります。どれを最初に出すかを考える際のポイントとしては、置いてあるものの上を他のものが通る「袖越し」にならないように気をつけるということです。右側から出して、右側に置くときには、一番左のお茶菓子を最初に置き、次にお茶、最後におしぼりになります。右側に壁があるなど右から置きにくい時には左から出すことになりますが、そのときには最初におしぼり、次にお茶、最後にお茶菓子になります。自分が出す側からみて、一番遠くから順番に置くと覚えておきましょう。
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まとめ

このように、お茶出しは順番がいろいろと決まっていますので、すべてしっかり覚えておきましょう。自分の会社の応接室の上座は先に確認しておくことをおすすめします。お茶を出すのは、お客様へのおもてなしです。順番が決まっているといっても、臨機応変な対応が必要になるときもありますので、お客様をよくみて対応してくださいね。
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