後輩との付き合い方

 会社に入って1年もすれば、新しい新入社員が入ってきます。新入社員から見れば、入社1年以上の社員は立派な先輩。後輩には自分が手本になるつもりで接したいものですね。そんな後輩との付き合い方について、気を付けたいポイントを考察してみました。

目次

いずれ誰にも後輩ができるもの

 新入社員で入社しても、時がたてば会社は新しい社員を迎え、自動的に新入社員ではなくなります。新入社員から見れば、先に入社している社員は、本人がどう思おうとも、皆先輩に当たります。上司や先輩とは、また違った気遣いが必要とされる後輩との付き合い方。下記にポイントをピックアップしてみました。

①積極的に声をかける
 後輩には職場に早く慣れてもらうのが会社としてもメリットがあります。なぜ先輩の自分から声をかける必要が・・・、と思いがちですが、業務の円滑な遂行にはコミュニケーションが必要不可欠。後輩には積極的に声をかけましょう。後輩も先輩から声をかけてもらうと、嬉しいものですよ。

②指示は明確に出す
 上司や先輩から不明確な指示を受けて困ったことはありませんか?逆の立場となったなら、後輩に対する指示は明確に行いたいもの。不明確な指示に対しては、不明確な回答しか返ってきません。指示を出す際は、自らの経験も活かしたいものです。

③長い目で見る
 成長のスピードは人それぞれ。業務を覚えるのが遅い後輩でも、一旦流れを覚えた後は、一気に伸びることは多々あります。自分が出来て後輩が出来ないことがあっても当たり前。後輩の成長は長い目で見るようにしたいものです。

④後輩からは常に見られていると意識すべき
 自らが上司や先輩の行動を見ていたように、上司や先輩との会話から、電話への対応まで後輩は自分の行動をよく観察しています。お手本となるべき行動をとりましょう、とまでは言わないものの、常に後輩に見られている、という意識を持って行動しましょう。

後輩の指導で避けるべきこと

 後輩のためと思った指導でも、やりかたを間違えると、逆効果となる場合もあります。以下の指導は避けるようにしましょう。

①他の後輩と比較する
 会社は数字が全て。そして本人は誰が自分よりできているか等、ほぼ分かっています。それを先輩であっても他人から言われれば、いい気はしません。他の後輩と比較しながらの指導は、避けるようにしましょう。

②多くの人前で叱る
 人間ミスはつきものなので、叱らざるを得ないケースも発生します。しかし後輩と言えども、プライドがあります。ミスを叱る時は会議室で叱る等、相手のプライドも考えて叱るようにしたいもの。多くの人前で叱るのは、中には発奮するタイプもいますが、逆効果になる場合が多いです。

まとめ

 会社は多くの世代の人間で構成されています。そして代々と指導が引き継がれて、現在の会社となっています。必要以上に気を遣う必要はありませんが、後輩と接する際は自分が新人だった頃を思い出しながら接したいものです。ミス等で頭に血が上ることもあろうかと思いますが、後輩も人の子、プライドを過度に傷つけることなく、指導を行いましょう。
 先輩としての苦労は、後輩が先輩になった時、いずれ分かってもらえますよ。長い目で、愛情を持って指導したいものですね。後輩を迎えることは、自分の行動を振り返るよい機会、とも言えるのではないでしょうか?

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