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組織を上げてのリスク対策

経営陣や管理職がどんなに念を入れてリスクマネジメントを行おうとしても、現場第一線の社員のリスクへの意識が低いとリスクマネジメント自体がうまくいきません。社内のリスクへの認識にギャップがあることは大きな組織のリスクとも言えます。常識の捉え方が社会でも変化しています。文化や環境に影響を受けながら、世代間でもそれぞれの考える常識の差異も広がりを見せている時代です。組織という枠の中では、皆が目の前のことに危機感を持ち、リスクへの感度を高めておく必要があるのです。

報連相の重要性

自分の視点ではそのリスクに気付けないこともあります。日常の業務の中で、報告や連絡、そして相談というコミュニケーションを活発にすることで、上司や同僚が感じるリスクを知らせてもらうこともできます。このことがリスクへの意識を高めていく一つの方法と言えます。成果や達成を承認してもらうためだけに留まらず、リスク回避にも報連相が役立つことを伝えておきましょう。そうすることで社員も報連相で伝えるべきことのポイントが分かっていくるでしょう。自分のひとつの行動や言動が知らずのうちにリスクになる可能性を秘めていることに気付くことができるのです。その可能性の認知が蓄積されていくごとに、どんな業務を行う時もリスクの可能性を探る習慣になっていくでしょう。100%リスクのないものごとはありませんが、細心の注意をして取り組むことは可能なのです。社員には、その姿勢を身に付けてもらう必要があります。

客観的視点を養う

主観的にものごとを見ると見逃すものはたくさんあります。よくわからないと感じることも多いものです。良いのか、悪いのかという視点をしっかりと定めるためには、感覚力を磨くことが必要です。その感覚力によって何かおかしい、何か変だという違和感を抱いたり、これはリスクに繋がるなどということに気付けたりするようになります。そのためにはまず自分を客観視し、様々なことに気付けるようになる体験を積むことが効果的と言えます。これを習慣にしていくうちに業務や組織についても感覚を広げ、アンテナを張れるようになります。時間、空間、人間関係などビジネスシーンで感じるあらゆることに敏感になることはリスクマネジメントのための大切な能力となるのです。

直接伝える機会を継続

リスクに繋がるものごとの禁止事項やルールの周知方法にも工夫が必要です。コンプライアンス的な内容は特定の文書で知らせても、求められる行動の徹底やリスク回避意識の浸透には結びつきにくいでしょう。どんなに読み込むことを要求したとしても、読むことすら十分ではなくなります。パソコンのフォルダやデスクの引き出しに眠らせる確率が高いことは想像にたやすいものです。内容に関して直接話を聞かせる、そのリスクを感じさせる場を定期的に持つことが望まれます。より深く重要性や詳細を伝えることができるので納得感も大きくなるでしょう。また同じことであっても繰り返せば、その分意識への定着は強固になります。さらに、現場の社員が感じたり、見つけたりするリスク要因をピックアップする場にもすることができるのです。

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