ビジネスマナー一人称

どの一人称を使うのか、つまり自分のことをどう呼ぶかは、特に就職面接のような第一印象が鍵となる場面では、非常に重要な選択となります。場面と年齢、与えたい印象により、適切なものを選択しましょう。
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目次

一人称の種類1:わたくし(私)/与える印象(例):きっちりしている、堅苦しい、清楚

女性も男性も使える最も丁寧な表現です。話す相手が誰であったとしても、決して失礼にはあたりません。ただとても丁寧な言葉だけに、入社後ずっと「わたくし」を使用していると、先輩や同期はあなたとの距離を感じる言葉でもあります。あなたが社内でどのように評価されたいかにもよりますが、先輩や同期に親しみやすさを感じて欲しいという希望を持っている場合は、徐々に以下の一人称に移行した方が良いでしょう。

一人称の種類2:わたし(私)

/与える印象(例):一般的、公的、柔らかい

女性も男性も使える一般的で丁寧な一人称です。「わたし」を私生活で使用している女性も多いかと思います。初対面で使用することもでき、入社して親しくなった先輩に対して使用しても違和感はありません。ただ、男性が同期に対してずっと使用していると、あなたとの関係性に距離があると感じることが多いでしょう。
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一人称の種類3:自分/与える印象(例):かたい、男性的、体育会系

プライベートで「俺」を使用している男性が、どうしても上記の一人称が口になじまない場合に使用することが多いようです。会話の中で使用していると、一人称として使用しているのか、客観的に自分に対して使用しているのかが判別しづらいこと場面もあり、それほど問題視されることはないでしょう。ただし、会社や上司、先輩によっては、一人称としての「自分」を避けるように言われることもあります。少々格好をつけている表現に聞こえることもあるため、仕事が一人前にこなせるようになるまでは使用するのを我慢しましょう。特に、学校や大学を卒業したばかりの新入社員は、同期だけがいる場面以外での使用を避ける方が無難です。

就職面接や公の場でのプレゼンテーションなどの最も丁寧な表現を使用した方が良い場面にはふさわしくありません。他の表現を探しましょう。

一人称の種類4:僕/与える印象(例):くだけている、子供っぽい男性

比較的くだけた言葉です。就職面接で使用するのは、避けた方が良いでしょう。ただし、年齢を重ねたり、社内での地位が上がってきた場合は、使用することにより相手にちょっとした謙虚さを感じさせることがあります。ただ、使いこなすのはとても難しい言葉ですので、ビジネスマナー初心者のひとは使用しない方が無難です。
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一人称の種類5:俺、わしなど、その他方言での一人称

/与える印象(例):くつろいでいる

最もくだけた一人称です。ビジネスの場において、特に初対面で使用すると、相手に「ビジネスマナーがないひと」と認識されます。年齢を重ねたり、社内の立場が上位だったとしても、初めて会う人に対して使用するのは、ふさわしくありません。(場合によっては、恫喝していると受け取られかねません。)

まとめ

どの言葉を選んで話すのかは、相手に与える自分の印象に大きく影響します。特に一人称は自分自身を表現する言葉であるため、自分が与えたい印象により最適な一人称を選択する必要があります。ただ、一人称を使用せずに話すことは不可能であるため、自分が言いやすい言葉を選択することも重要です。自分にふさわしい一人称を選んだら、何度も口に出し自然に使用できるように練習しましょう。

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