挨拶のルール

 挨拶はコミュニケーションの大切なツールの一つ。どんな時でもハキハキとした声で、しっかり挨拶するようにしたいものです。しかし、意外にその場に応じた正しい挨拶がなされていない場合があります。本稿では、正しい挨拶のルールについて解説いたします。

目次

各シーン別の挨拶

 挨拶は良好な人間関係を築くうえで必要不可欠。会社は人の集合体です、挨拶は人間関係をよくする基本的な潤滑油とも言うべき存在です。そんな挨拶、間違った挨拶の仕方をしていませんか。下記にシーン別の挨拶を記しました。

・出社した時→「おはようございます」
 一日の最初の挨拶、元気にハキハキ挨拶しましょう。親しい人だけでなく、職場で合う人は全員に挨拶するようにしたいものです。

・外出する時→「行ってまいります」
 上司や同僚に外出することを知らせる意味があります。ホワイトボード等に外出する旨を書くのは当然。挨拶をしないと、知らない間にいなくなった、と後で上司から思われます。

・帰社した時→「ただ今、戻りました」
 帰社したことを周囲に知らせます。知らない間に外出して、知らない間に帰ってきた、ということのないようにしましょう。

・用事を頼まれたとき→「かしこまりました」、「承知しました」
 相手の顔を見て言うことで、相手も安心します。作業中に用事を頼まれた時は、一旦手を止めること。

・お礼を言う→「ありがとうございます」
 頭を軽く下げながら言います。ぶっきらぼうに言うのではなく、気持ちを込めてお礼を言いましょう。

・お詫びをする→「申し訳ございませんでした」
 頭を下げながら言います。社内等の軽いお詫びの際は「申し訳ありません」でもOKですが、「すみません」はNGです。

・社内で人と会った→「お疲れ様です」
 朝は「おはようございます」となります。尚、「ご苦労様」は目上の人が、目下の人に使う言葉なので、注意が必要。

・退社する→「お先に失礼します」
 知らない間に帰った、と言われないように、退社の際は必ず挨拶してから帰るようにしましょう。

社内外に関係なく挨拶すること

 会社での挨拶というと、どうしても上司や近しい部署の人だけに挨拶しがちですが、他部署の方とすれ違った際や、警備や清掃の方とすれ違った際も、しっかり挨拶を行いたいものです。
 また顧客と社内ですれ違う際も挨拶は必要不可欠。あなたの挨拶一つで、顧客から見た会社の印象が、良くも悪くもなってしまう可能性がありますよ。

TPOに応じた対応を忘れないように

 挨拶は人間関係の潤滑油ではありますが、相手がどんな状況かを踏まえて挨拶する必要があります。通期途中の電車やバスで上司に会った時、相手が忙しそうにして挨拶をする余裕がない際は、会釈ですます等、TPOに応じた対応が必要となります。また時間帯や時期によって変わる挨拶もあるので、今どんな挨拶をするタイミングか、というのは意識する必要があります。
 尚、一度挨拶した相手とすれ違った際は、もう一度挨拶する必要はありませんが、目礼や会釈で対応しましょう。

まとめ

 どんな挨拶でも、相手より先に自分から声をかけるのが、ビジネスの基本です。上司から先に挨拶させてしまった、ということは無いようにしましょう。相手の顔を見て、笑顔で挨拶を行い、社内のコミュニケーションを円滑に行いたいものですね。

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