日本人独特の習慣ではありますが、仕事の場では「お辞儀」を意識して正しく行う必要があります。お辞儀が正しくできないと、相手に不快感を与えてしまうことがあるので、正しい知識を得た上で、正しいお辞儀を行いたいものです。本稿ではお辞儀の種類と、正しいお辞儀について解説いたします。
目次
お辞儀は3種類が存在
お辞儀は「会釈」、「敬礼」、「最敬礼」の3種類が存在しています。この3種類をTPOに応じて使い分ける必要があります。
①会釈
体を15度程度倒す、最も軽いお辞儀となります。社内で役員含めた上席者とすれ違う際や、挨拶の際に使います。
②敬礼
体を30度程度倒す、一般的なお辞儀となります。お客様をお迎えする際等に「いらっしゃいませ」という言葉ととも使います。
③最敬礼
体を45度程度倒す、最も丁寧なお辞儀となります。特に丁寧にする必要のある場合、お礼や謝罪の際に使います。またお客様のお見送りの際に「ありがとうございました」という言葉とともに使います。
キレイなお辞儀をする為に覚えておきたい点
自分ではシッカリお辞儀をしているつもりでも、外部から見るとお辞儀が下手だな、と思われるケースも多々あります。鏡で自らのお辞儀を見ると、意外に下手だった、と気付くことがあるので、一度家の鏡の前でお辞儀をしてみることをオススメします。お辞儀の際は下記の点に注意しましょう。
①姿勢
お辞儀は、腰から頭を一直線にして、首が曲がったり、背中が丸くならないようにすることが大切。特に、首を動かさないことと、背中をピッと伸ばすことが大切。猫背気味のお辞儀は、正直あまり見栄えがよくありません。せっかくお辞儀をするのですから、背筋をピッと伸ばして、キレイなお辞儀を行いたいものです。頭を下げるだけでなく腰から折り曲げる、ということを意識しましょう。
②リズム
キレイなお辞儀をするためにはリズムも大切。1・2で下げて、3で止める、4・5・6で上げるという、「1・2」+「3」+「4・5・6」のリズムでお辞儀をすると、非常にキレイなお辞儀に見えます。
③手の位置
手の位置ですが、上体を傾けるとともに体に添わせて自然に下げましょう。指はそろえて伸ばします。男性は腕を身体の脇に添わせ、女性は体の前で両手を軽く重ねます。手は重ね過ぎないほうがキレイに見えますよ。
④視線
相手を見たままのお辞儀は失礼に当たります。相手を見かけたり、視線が合ったら、視線を自然におろしながら頭を下げます。そして頭を上げた後、再度相手の顔を見るようにしましょう。
⑤座っている場合のお辞儀
お辞儀は原則的には立って行うものです。しかしながら、フロアに急に役員が訪問された場合等 、座ったままのお辞儀が必要となる場合もあります。座っている場合は、頭だけのお辞儀にならないように、頭を下げた時に若干長めに頭を止めるとキレイなお辞儀に見えます。また両手もしくは片手を膝に置くと(書類を書いている場合等)、見栄えが良くなります。
まとめ
社会人は、相手や状況に応じた適切なお辞儀が求められます。ただし、お辞儀をするのと同時に、敬語と同様で相手を敬う気持ちも大切となります。ちょっと姿勢を気にするだけでキレイに見えるお辞儀。気持ちを込めて、正しい姿勢でお辞儀をすることで、社内外のコミュニケーションを円滑に進めたいものですね。